ユートピアの記憶と今
映画・都市・ポスト社会主義

菅原 祥

A5並製・290頁・税込 3,672円
ISBN: 9784814001644
発行年月: 2018/05
在庫なし
6月初旬発売予定

内容

かつての「抑圧的」な社会主義体制に対する強烈な批判と同時に存在する、過去の時代への切実なノスタルジア――「社会主義の記憶」をめぐる現代ポーランドの錯綜した言説を、いかにときほぐすか? 社会主義時代の映画表現と、社会主義建設の象徴とされた製鉄都市ノヴァ・フータをめぐる人々の語りの中に、そのヒントを探る。「ユートピアの記憶」を鍵にポーランドの過去と現在に寄り添うことで、後期近代の矛盾に晒された人々の、失われたものへの追憶と未来への希望をめぐる心の奥底に迫る。

プロフィール

菅原 祥(すがわら しょう)
京都産業大学現代社会学部講師
1981年生まれ。2005年から2007年まで, ポーランド政府奨学金留学生としてヤギェウォ大学(クラクフ市)に留学。2012年, 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD), 開智国際大学リベラルアーツ学部講師などを経て, 2017年より現職。博士(文学)。
主要論文 「社会主義文化における非行少年へのまなざし―『雪どけ』期のポーランド映画における『ちんぴら』像の検討から」(『ソシオロジ』第53巻3号, 2009年), 「ポスト社会主義期における社会主義的『ユートピア』の記憶と現在―ポーランド, ノヴァ・フータ地区を事例として」(『社会学評論』第64巻1号, 2013年), 「労働英雄を思い出すということ―アンジェイ・ワイダ監督『大理石の男』を中心に」(『スラヴ学論集』第18号, 2015年)など。