プリミエ・コレクション 56
中国の資源税

何 彦旻

A5上製・212頁・税込 3,024円
ISBN: 9784876981007
発行年月: 2015/03
在庫あり

内容

中国の資源税を体系的に分析した世界で初めての研究書.石油・石炭などの枯渇性資源の開発利用に伴う外部不経済を内部化し,資源利用システムの転換を促す政策手段である資源税は,中国の政治・経済・税財政体制の下では,政府間関係や地域間格差を調整する手段としても機能する.

目次

序章 中国の資源税研究の課題
   1.地球環境問題と資源問題
   2.資源問題と地域格差
   3.市場原理と公共政策
   4.パラダイムシフトの糸口と中国の資源税

第1章 資源税の理論的源泉
   1.資源税とは何か
   2.資源税の理論的源泉
   小括

第2章 中国税制の全体像と資源関連税
   1.中国の税制の概要と体系
   2.中国の資源関連税の概要
   3.中国の資源関連税の性格
   小括

第3章 中国資源税の展開と成果(1984年から2010年まで)
   1.はじめに
   2.中国資源税制度成立史
   3.中国資源税制度の評価:1994年から2010年まで
   4.新たな資源税制度:2011年11月以降
   小括

第4章 新疆における2010年資源税改革の到達点と課題
   1.はじめに
   2.新疆資源税改革の内容
   3.新疆資源税改革の到達点
   4.新疆資源税改革の課題
   小括

第5章 2011年資源税改革の到達点と課題——石炭資源税を中心に
   1.はじめに
   2.石炭資源税の効果と課題(1994年から2011年まで)
   3.2011年石炭資源税改革の到達点と課題
   4.石炭資源税改革の障壁
   小括:2014年10月の石炭資源税改革

第6章 中国の政府間財政関係と資源税
   1.はじめに
   2.鉱物資源課税をめぐる政府間財政関係の理論
   3.中国の政府間財政関係と資源税の税源配分
   小括

第7章 国際比較からみた資源税
   1.はじめに
   2.諸外国の鉱物資源税
   3.各国の鉱物資源課税制度の比較
   小括

第8章 中国鉱税の歴史的変遷
   1.はじめに
   2.先史期の山澤之賦
   3.秦漢期の『塩鉄論』
   4.魏晋南北朝の塩鉄課税
   5.唐宋遼金期の鉱税の形成
   6.元明清期の鉱税
   小括

終章 結論と展望

あとがき
参考文献
索引

プロフィール

何 彦旻(か えんみん,HE Yanmin)
2005年 京都大学経済学部卒業。
2007年 京都大学大学院経済学研究科博士前期課程修了,修士(経済学)
2014年 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了,博士(経済学)
現在,京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター研究員。京都大学経済学部非常勤講師。

主な著作に,“Effects and Issues of the 2010 Resource Tax Reform in Xinjiang"(Kreiser, L., Lee, S., Ueta, K., Milne, J. E. and Ashiabor, H. (eds.), Environmental Taxation And Green Fiscal Reform: Theory and Impact, 2014, Edward Elgar),「排汚収費制度の到達点と課題」(森晶寿・植田和弘・山本裕美(編著)『中国の環境政策—現状分析・定量評価・環境円借款』,2008,京都大学学術出版会),など。