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東洋史研究叢刊之七十七(新装版 15)

魏晉政治社会史研究

福原 啓郎

A5上製・512頁

ISBN: 9784876985357

発行年月: 2012/03

  • 本体: 7,600円(税別)
  • 在庫あり
 
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内容

中国の魏晉時代の国家と社会を主軸とした歴史的構造とその変質を明らかにし、それを踏まえてこの時代に始まったとされる「貴族制」を解明する。近年の中国史研究でこの時代の文書史科や金石史料が注目されるなかで、西晉の墓誌の研究はその先駆の一つであり、新たな史料を提示し、未開拓の分野に対して新たな一石を投じる。

プロフィール

福原 啓郎(ふくはら あきろう)
 京都外国語大学外国語学部教授
 1952年 大阪府生まれ
 1984年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程(東洋史学専攻)単位取得満期退学
 1989年 京都外国語短期大学英語科専任講師
 1990年 京都外国語大学外国語学部専任講師
 1993年 京都外国語大学外国語学部助教授
 2001年より現職

主要論著
 『西晉の武帝司馬炎』、白帝社、1995年
 『内藤湖南の世界 ——アジア再生の思想』(共著)、河合文化教育研究所、2001年
 「長沙呉簡に見える「刑」に関する初歩的考察」(長沙呉簡研究会『長沙呉簡研究報告』第二集、2004年)

目次

序論
 魏晉時代
 貴族・貴族制・貴族制社会 ――日本における貴族制研究の展開――
 魏晉史の史料の特徴
 各章の要旨と契機

第一部 政治史篇

第一章 魏晉時代における肉刑復活をめぐる議論の背景
     ――廷議における賛成派と反対派の論拠の分析を中心に――
 はじめに
 第一節 肉刑復活の是非をめぐる論争の特徴
 第二節 賛成派の論拠
 第三節 反対派の論拠
 第四節 肉刑復活をめぐる廷議の意義
 おわりに
 注
第二章 曹魏の明帝 ――奢靡の皇帝の実像――
 はじめに
 第一節 生い立ち ――母甄氏の影――
 第二節 治世
 第三節 奢靡
 第四節 烈祖
 おわりに ――魏晉時代の皇帝のジレンマ――
 注
第三章 西晉における国子学の創立に関する考察
 はじめに
 第一節 西晉の国子学
     第一項 名称の由来
     第二項 学官と学生
     第三項 学舎とその所在
 第二節 国子学創立の年時に関する問題
 第三節 国子学創立の背景
 おわりに
 注
第四章 晉辟雍碑に関する考察
 はじめに
 第一節 晉辟雍碑に関するデータ
 第二節 碑陽の刻文の分析
 第三節 碑陰の刻文の分析
     第一項 立碑関係者の題名
     第二項 碑陰題名の本貫について
     第三項 後漢の顕彰碑の碑陰題名との対比
 第四節 立碑の背景と時代性
 おわりに
 注
第五章 八王の乱の本質
 はじめに
 第一節 八王の乱の性格
 第二節 輿論について
     第一項 斉王冏に対する批判
     第二項 斉王攸帰藩事件
 第三節 八王の乱と貴族制
 おわりに
 注
第六章 西晉代宗室諸王の特質 ――八王の乱を手掛りとして――
 はじめに
 第一節 宗室諸王の出鎮 ――成都王穎の場合――
 第二節 宗室諸王と士大夫 ――陸機・陸雲誅殺事件――
 第三節 宗室諸王の権威
 おわりに
 注

第二部 社会史篇

第七章 賈謐の二十四友をめぐる二三の問題
 問題の所在
 第一節 賈謐の二十四友に関する情報
 第二節 趙王司馬倫のクーデターによる処分
 第三節 閻纘の批判の議論
 おわりに
 注
 二十四友関係史料
第八章 西晉の貴族社会の気風に関する若干の考察
     ――『世説新語』の倹嗇篇と汰侈篇の検討を通して――
 はじめに
 第一節 倹嗇篇について
 第二節 汰侈篇について
 第三節 西晉の貴族社会の気風
 おわりに
 注
第九章 『銭神論』の世界
 はじめに
 第一節 魯褒
 第二節 『銭神論』の邦訳
 第三節 さまざまの『銭神論』
 第四節 『銭神論』の分析
 おわりに
 注
第十章 『釈時論』の世界
 はじめに
 第一節 著者の王沈
 第二節 『釈時論』の構成と内容
 第三節 出処論としての『釈時論』
 第四節 時世論としての『釈時論』
 第五節 『釈時論』の世界 ――選挙の溷濁――
 おわりに
 注
第十一章 西晉の墓誌の意義
 第一節 墓誌の起源に関する議論
 第二節 西晉の墓誌の特徴
     第一項 三国・西晉の墓誌
     第二項 形状の特徴
     第三項 刻文の特徴
     第四項 王戎の墓誌
 第三節 西晉の墓誌の意義
     第一項 左棻の墓誌
     第二項 「假葬」
     第三項 「家」
 第四節 墓誌の成立とその歴史的意義
 おわりに
 注

結語

 あとがき
 参考文献一覧
 人名索引

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