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動物考古学/Fundamentals of Zooarchaeology in Japan

松井 章

A4上製・328頁

ISBN: 9784876987351

発行年月: 2008/02

記述言語: 和・英文

  • 本体: 6,800円(税込 7,480円
  • 在庫なし
 
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内容

動物の骨格同定に不可欠な発掘現場の必携書。動物考古学の研究は,独学では習得しがたく,体系的な骨格標本の知識と取扱技術への精通が不可欠である。著者自ら浩瀚なフィールドワークを通じて収集した骨格標本に詳細な解説を加えた。またアジア太平洋地域での教授や学習に配慮して,全ての記述に英訳を付した。

書評

「讀賣新聞」'08.5.18朝刊(地域版)27面
「考古学研究」第55巻第1号、79-80頁、評者:富岡直人氏
"Osteoarchaeology"評者:Peter Rowley-Conwy氏
「季刊考古学」第105号、97頁、評者:植月学氏
「日本考古学」第27号、157-161頁、評者:樋泉岳二氏

プロフィール

松井 章(まつい あきら)
1952年大阪府生まれ。1979年,東北大学大学院博士課程中退。専攻は環境考古学,動物考古学。現在は独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター 環境考古学研究室長 上席研究員および京都大学大学院人間・環境学研究科客員准教授(2008年4月より客員教授)。主な著作に,『環境考古学への招待』(岩波新書,2005年),『環境考古学(日本の美術423)』(編著,至文堂,2001年),『環境考古学マニュアル』(編著,同成社,2003年),『考古科学的研究法から見た木の文化・骨の文化』(編著,クバプロ,2003年),『考古学と動物学(考古学と自然科学2)』(西本豊弘と共編,同成社,1999年),『古代湖の考古学』(牧野久実と共編,クバプロ,2000年)。

目次

はじめに

第1章 動物考古学とは  
1.動物考古学とは
2.骨格の構造とその見方
3.遺跡から出土する動物骨の同定

第2章 発掘調査法・土壌選別法
1.ふるいの利用
2.微細遺物の発掘技術の進歩
3.土壌選別作業の実施とさまざまな機材

第3章 魚  類
1.魚類の特徴
2.軟骨魚綱と硬骨魚綱の骨格系
3.種類ごとの同定

第4章 両生類・爬虫類
1.両生類・爬虫類の特徴
2.両生類の主要部位の同定
3.爬虫類の主要部位の同定

第5章 鳥  類
1.鳥類の特徴
2.生態と季節性
3.主要部位の同定

第6章 中・小型哺乳類
1.中・小型哺乳類の特徴
2.主要部位の同定
3.イヌの体格の推定

第7章 大型野生哺乳類
1.大型野生哺乳類の特徴
2.主要部位の同定
3.イノシシとニホンジカの齢査定

第8章 大型家畜
1.ウシとウマの特徴
2.主要部位の同定
3.計測と齢査定

第9章 海生哺乳類
1.海生哺乳類の特徴
2.主要部位の同定

第10章 人  骨
1.人骨の特徴
2.骨の観察と年齢および性別の推定
3.主要部位の同定

参考・引用文献
おわりに
索  引
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