近代社会思想コレクション 刊行予定書目

ここには、近2〜3年の間に刊行を予定しているもののみを掲載しております。掲載書目は、随時追加・変更いたしておりますので、ご了承くださいませ。

予定書目

※原著執筆者50音順

サン=ピエール
永久平和論

本田裕志 訳
  サン=ピエール(1658〜1743年)の名著『ヨーロッパに永久平和をもたらすための構想』(1713年)の翻訳。ユトレヒト平和会議(1712年)にちなんで書かれたもので、国家間の対立を超えた国家連合を組織して、恒久平和を実現することを提唱する。カントの平和論に深い影響をあたえたことで知られる。本邦初訳。


ヒューム
イングランド史
—ステュアート朝—

犬塚 元・壽里 竜 訳
  ヒューム(1711〜1776年)はイギリス経験論の哲学者であるが、政治思想家としても重要である。最晩年の大著『イングランド史』(全6巻)から、「スチュアート朝」の部分を訳出するが、イギリスの最も古典的な政治思想が含まれており、トマス・ジェファソンに衝撃をあたえたことでも知られる。本邦初訳。


ファーガスン
市民社会史論

天羽康夫・青木裕子 訳
  ファーガスン(1723〜1816年) は、ハチスン、ヒューム、アダム・スミスと並ぶスコットランド啓蒙思想家の中心人物のひとり。社会契約説を斥け、原始社会から市民社会への発展、崩壊を唯 物史観的見地から論じた本書は、ボルテールに絶賛され、マルクスらの社会的分業論に大きな影響をあたえた。


プーフェンドルフ
自然法にもとづく人間と市民の義務

前田俊文・森岡邦泰 訳
  プーフェンドルフ(1632〜1694年)は、ライプニッツとの確執があったことから過小評価されることが多かったが、近年正当な評価を得つつある。彼の主著『自然法にもとづく人間と市民の義務』(1673年)は、ホッブズの自然法思想に重要な変更を加えた社会契約説を唱えたことでで知られる。本邦初訳。


ホッブズ
人間論

本田裕志 訳
  トーマス・ホッブズのラテン語三部作のひとつで、既刊の『市民論』に続く。人間に関連する様々な問題、視覚、言語、推論、感情、習性、宗教などを多角的に扱う。主著『リバイアサン』と重なるテーマも多く、これを補完すると同時に異同もあって、研究者にも格好の研究材料を提供している。本邦初訳。『物体論』が続刊の予定。


ランゲ
市民法理論

大津真作 訳
  経済学の異端児であり、貧窮の中に暮らし、反社会的な言動ゆえに当局によって処刑されたランゲの主著の翻訳。著者は、四分の三の赤貧と隷属の上に四分の一の富と自由が築かれると主張し、ブルジョワ的、自由主義的理想に対する辛辣な批判を展開した。マルクスが『資本論』の執筆時に、深い影響を受けた名著。本邦初訳。


ロビンズ
経済学の本質と意義

小峯 敦 訳
  イギリスの経済学者で、チャーチル内閣の名参謀としても名をはせたライオネル・ロビンズ(1898〜1984年)の名著『経済学の本質と意義』(1932年)の新訳。現代の経済学研究への影響力は絶大であり、同時にさまざまな論争を引き起こした。二〇世紀初頭の著作であるが、新古典派経済学の古典的名著とされている。