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フェティシズム研究 1

フェティシズム論の系譜と展望

田中 雅一 編

A5上製・350頁

ISBN: 9784876987597

発行年月: 2009/02

  • 本体: 4,200円(税込 4,620円
  • 在庫あり
 
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内容

無生物である「モノ」が人へとはたらきかける——「人とモノと身体」の相互関係をフェティシズム概念から斬るシリーズ、第1巻は理論編。宗教、経済、精神分析・性におけるフェティシズム概念、フェティッシュを考える上で無視できないモノ研究、そしてこうした理論的研究がわれわれにもたらす展望、この3部から問う。

書評

『宗教研究』第87巻第1輯、198-204頁、評者:梅屋潔氏
『Tarzan(ターザン)』2021年8/26号 No.816、対談「フェティシズムって何だ?」

目次

はじめに(田中雅一)
序章 フェティシズム研究の課題と展望(田中雅一)

第Ⅰ部 フェティシズム研究の系譜

第1章 宗教としてのフェティシズム
  近代「宗教」概念理解への一つのアプローチ(村上辰雄)
第2章 モノを否定する、モノが否定する
  現代キリスト教形象論からみた「否定的」フェティシズムの可能性(佐藤啓介)
第3章 精神分析学からみたフェティシズム
  フロイトは何を発見したか(新宮一成)
第4章 「性的フェティシズム」概念と日本語文化圏
  呉秀三・谷崎潤一郎による「性的フェティシズム」の具現化まで(斎藤 光)

第Ⅱ部 フェティシズムとモノ研究

第5章 モノ愛でるコトバを超えて
  語りえぬ日常世界の社会的実践(大西秀之)
第6章 人とモノのネットワーク
  モノを取りもどすこと(足立 明)
第7章 モノをめぐる実践のトポロジー
  タイの機械技術からみた「人間のフェティシズム」批判(森田敦郎)
第8章 考現学における断片化と再構築
  〈キッチュ考現学〉における風景の蒐集(伊藤 遊)

第Ⅲ部 フェティシズム研究の展開

第9章 平和のフェティシズム考
  文化的フェティシズム批判(松田素二)
第10章 フェティッシュとマジカルリアリズム
  タウシッグの著作をめぐる覚え書き(春日直樹)
第11章 事物との濃密で幻想的な関係
  存在論的テリトリー論に向けて(箭内 匡)
第12章 親密性と身体
  フェティシズム現象と人類学の地平(青木恵理子)
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