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近代社会思想コレクション 11

永久平和論 2

サン−ピエール 本田 裕志 訳

四六上製・472頁

ISBN: 9784876983704

発行年月: 2013/12

  • 本体: 4,400円(税込 4,840円
  • 在庫あり

関連書 『永久平和論1』

 
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内容

国家同士が社会的に結合するために連合条約を締結し、それによって将来の国際紛争を回避するための「ヨーロッパ連合」の構想を論じる。2巻では、本書の初版の刊行後寄せられたさまざまな批判に対して回答するとともに、当時の国際平和機構構想に関連する資料を紹介している。平和の意義を再考するためにも紐解いてみたい一書。

プロフィール

本田 裕志(ほんだ ひろし)
 龍谷大学文学部教授
 1956年 東京都に生まれる
 1987年 京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学
 龍谷大学文学部助教授を経て、2007年より現職
主な著訳書
 『ベルクソン哲学における空間・延長・物質』(晃洋書房)
 『生命倫理の現在』(共著、世界思想社)
 『環境と倫理』(共著、有斐閣)
 『応用倫理学事典』(共編著、丸善)
 ホッブズ『市民論』(京都大学学術出版会)
 J・レイチェルズ『生命の終わり』(共訳、晃洋書房)
 ホッブス『人間論』(京都大学学術出版会)
 サン—ピエール『永久平和論1』(京都大学学術出版会)

目次

前書き
摂政殿下へ
出版社から読者への告示
序文
トルヴーの新聞の抜粋

 ヨーロッパに恒久平和をもたらすためのアンリ大王の計画

第一部 新たな反対論の集成
   第一の反対論
   第二の反対論
   第三の反対論
   第四の反対論
   第五の反対論
   第六の反対論
   第七の反対論
第二部 永続的統治組織と常設仲裁裁判所の条約に調印することについての、各国の君主ないし首脳の個別的利益関係
   序文
   〔1〕基本条項
   〔2〕相互間に一つの永続的統治組織を設立することについての、諸国の君主・首脳たちの利益関係
     (1)ヴェネチア
     (2)オランダ
     (3)ポルトガル
     (4)ジェノヴァ・ルッカ・ラグーザ等々
     (5)仲裁裁判所の設立に対するシチリア王の利益関係
     (6)フィレンツェ・パルム・モデナ等々
     (7)キリスト教諸国の仲裁裁判所の設立に関するローマ教皇の利益関係
     (8)仲裁裁判所の条約を促進することを是とする、ロレーヌ公の利益関係
     (9)スイスとジュネーヴ
     (10)仲裁裁判所の設立に対するバイエルン選帝侯の利益関係
     (11)パラチナ選帝侯と盟邦
     (12)聖職選帝侯と盟邦
     (13)プロシア王
     (14)デンマーク王
     (15)クールランド・ハンブルク等々
     (16)ポーランドとザクセン
     (17)イギリスとハノーヴァー
     (18)神聖ローマ皇帝
     (19)諸国の国民同士間・首長同士間の一つの統治組織、一つの仲裁裁判所の設立を促進することに対する、ロシア皇帝の利益関係
     (20)スペイン
     スウェーデン王
     フランス王
   〔3〕(1)ヨーロッパに全般的統治組織、常設仲裁裁判所、キリスト教諸国の君主・首脳たち同士の相互庇護を設立するためのアンリ大王の大計画に関する、シュリー公の回想録からの抜萃
    (2)一六三六年にパリのリシェ書店から刊行された、フランス王のヴェネチア大使フレヌ・カネーイ氏の交渉の抜粋
〔付〕トルコ人たちに関する提案
追記

訳者解説
人名索引/事項索引
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