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学術選書 034

脳科学のテーブル

外山 敬介・甘利 俊一・篠本 滋 編/神経回路学会 監修

四六並製・208頁

ISBN: 9784876988341

発行年月: 2008/03

  • 本体: 1,800円(税込 1,980円
  • 在庫あり
 
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内容

人間はどこまで「脳」の謎に迫れるのか? 世界の研究をリードした重鎮と第一線の研究者が,未知の世界へ踏み込んだ先人達の業績を振り返り,研究史を切り開いた諸概念と近未来のテーマを闊達に語る.最先端の巨大科学となった研究も,人の営みの積み重ねによって展開していく.科学と科学者のあり方を,研究者自身の体験から生き生きと描き出すことで,過去から現在,未来へと見渡す脳研究の鳥瞰図.

書評

『科学』'08年8月号、918-919頁、評者:合原一幸氏
『日本神経回路学会誌』Vol.15 No.3 (2008)。240-241頁、評者:阪口豊氏

プロフィール

著者一覧(*は編者)
*外山 敬介(とやま けいすけ)
京都府立医科大学・名誉教授(第1部)
 川人 光男(かわと みつお)
ATR脳情報研究所・所長(第1部)
 櫻井 芳雄(さくらい よしお)
京都大学大学院文学研究科・教授(第1部)
 金子 武嗣(かねこ たけし)
京都大学大学院医学研究科・教授(第1部)
*篠本 滋(しのもと しげる)
京都大学大学院理学研究科・准教授(第1部、幕間の解説、第2部)
*甘利 俊一(あまり しゅんいち)
理化学研究所脳科学総合研究センター・センター長(第2部)
 仁木 和久(にき かずひさ)
産業技術総合研究所脳神経情報研究部門・主任研究員(第2部)
 岡田 真人(おかだ まさと)
東京大学大学院新領域創成科学研究科・教授(第2部)
 麻生 英樹(あそう ひでき)
産業技術総合研究所情報技術研究部門・主任研究員(第2部)
 日本神経回路学会(監修)

目次

はじめに--爆発的進展のさなかに研究の流れを見極める
第1部……神経科学と理論研究のインタラクションは何を生んだか
1 神経科学との出会い  なぜ、数理であり、物理であり心理であるのか
2 前電気生理学の時代から電気生理学の時代へ
3 電気生理学の時代
4 神経科学前夜
5 神経科学の時代
6 神経科学の将来
幕間の解説……理論神経科学史のアウトライン  二つの対談を理解するために
1 精神の座としての脳
2 神経回路とその機能(1940年代の「理論」)
3 パーセプトロン(1957-60年代)
4 ホログラフィックメモリー(1960年代)
5 連想記憶モデル(1960-70年代)
6 自己組織化モデル(1970-80年代)
7 コネクショニズム(1980年代)
第2部……ニューロコンピューティング研究は何を生んだか
1 爆発的発展の前夜の暈気
2 「バイオニクス」の時代から「コネクショニズム」前夜まで
3 「コネクショニズム」の時代
4 ニューロコンピューティングの現在と課題
索引

ホムンクルス Homunculus
電気生理学のインフラを築いた人々--ヒル、カハール、ゴルジ
隔絶法
古典的条件付けとオペラント条件付け
ホジキン-ハクスリー方程式 Hodgkin-Huxley equation
「コラム(機能円柱)」の発見
コドン仮説
デイビッド・マー David Marr 1945-1980
神経情報のコーディング問題と情報操作
パーセプトロン perceptron
ホップフィールドモデル Hopfield model
誤差逆伝播法 Backpropagation of errors
ローカルミニマム local minimum
自己組織化マップ Self organizing map (SOM)
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