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プリミエ・コレクション 142

ヒンドゥー寺院に生きる

南インド・チダンバラムの寺院司祭とその家族

飯塚 真弓

A5上製・412頁

ISBN: 9784814006380

発行年月: 2026/03

  • 本体: 7,200円(税込 7,920円
  • 在庫あり
 
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内容

寺院の儀式〈聖〉と家庭の日常〈俗〉を往還しながら生きる寺院司祭ディークシタル。「清浄」を基盤とする彼らの宗教的秩序を支えるのは、女性たちの営みと、規範への葛藤だった。寺院と家庭という二つの空間における宗教実践、祭祀儀礼や儀礼歌を詳細に記述し、現代インド社会における生の倫理と関係性の創造力を鮮やかに提示する。

プロフィール

飯塚 真弓(いいづか まゆみ)
1981年群馬県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。福井大学工学研究科修了(建築建設工学)。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。専門は文化人類学・南アジア地域研究。

主な業績
「贈与が織りなす社会関係:現代南インドにおけるヒンドゥー寺院を事例に 」(『文化人類学』 85(4): 711-729 、2021年)、”Purity and Impurity on Residential Space of Hindu Temple Priests “ (ZINBUN 45: 161-187、 2015年)、「空間構造,神話,宗教実践から見るヒンドゥーの神々の関係性:南インド・チダンバラムの事例をめぐって (『論集』 (37) : 138-116、2010年)、「巡礼実践における観光化と脱観光化:南インドのヒンドゥー教におけるバス巡礼ツアーを事例に」 (『イスラーム世界研究』 17: 161-177、 2024年)。

目次

はじめに

序 章 神と人のあいだで――チダンバラムの寺院司祭と家族の民族誌
第1節 問題の所在
第2節 本書の視角
第3節 調査の概要
第4節 本書の構成

第1章 チダンバラム――神々の町に生きる人びと
第1節 調査地の概要
第2節 調査対象
第3節 暦と年中祭祀

第I部 家庭における規範と実践

第2章 浄と不浄の動線――居住空間における宗教規範
第1節 家屋のなりたち
第2節 ナーガナーダ家の居住空間
第3節 変容する居住空間
第4節 小 括

第3章 繰り返される往還――関係性をつくる人生儀礼
第1節 幼児期
第2節 司祭らしさ・女性らしさを身につける儀礼
第3節 婚姻から再生産へ
第4節 老年期の儀礼
第5節 小 括

第4章 婚姻でつなぐ未来――バラモン司祭を再生産する内婚システム
第1節 ディークシタルの親族名称と親族組織
第2節 婚姻選択をめぐる実践
第3節 婚姻儀礼と寺院空間のかかわり
第4節 小 括

第5章 歌われる感情と歌われない逸脱――婚姻と恋愛における規範意識
第1節 共同性の表現としての歌
第2節 規範と感情の折り合い
第3節 逸脱した婚姻と恋愛
第4節 小 括

第II部 寺院における宗教実践

第6章 神々が動くとき――チダンバラムの祭祀と寺院司祭の力
第1節 ナタラージャ寺院の祭祀の特徴
第2節 動く本尊にみる大祭の宗教実践
第3節 本殿にかかわる年中祭祀
第4節 シヴァ神妃の祭礼
第5節 スカンダ神の祭礼
第6節 チダンバラムの女神寺院の祭礼
第7節 小 括

第7章 寺院を支える贈与の力――司祭と信者の社会関係
第1節 寺院における贈与制度
第2節 寺院を支える贈与実践
第3節 小 括

第8章 政治的アリーナとしての寺院――ナタラージャ寺院の寺院管理権抗争と聖地の交渉空間
第1節 寺院管理権をめぐる法廷抗争
第2節 地域ナショナリズムのなかのディークシタル
第3節 神話空間のゆらぎ
第4節 マイノリティとしての寺院司祭
第5節 小 括

終 章――「ここでしか生きられない」生の潜在力
第1節 考 察
第2節 結語――関係を織りなしながら生きること
第3節 今後の課題

あとがき――良き娘とドブネズミのはざまで
参考文献
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