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科学と大学の将来

日米大学総長は語る

江崎玲於奈・尾上久雄 監修

菊変並製・275頁

ISBN: 9784876980215

発行年月: 1995/07

  • 本体: 2,427円(税込 2,669円
  • 在庫なし
 
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内容

いまや全世界共通の課題に見える「大学改革」。社会の要請に応えながら、しかもいまなお独自の存在としての意義を持つ大学のアイデンティティを堅持発展させながらの改革、はどうあるべきか。科学技術の一層の高度化と全地球の持続的発展が求められる時代の研究・教育像を、日本とアメリカの41人の総長・学長が、一堂に会し議論する。

プロフィール

[監修]
江崎玲於奈 筑波大学長
尾上 久雄 滋賀大学長

[執筆者]
ピーター・マクファーソン ミシガン州立大学長
カーティス・J・トンプキンズ ミシガン・テクノロジカル大学長
ディッター・H・ハイネ ウェスタン・ミシガン大学長
ジョン・S・トール メリーランド大学名誉総長
C・クマー・N・パテル カリフォルニア大学ロスアンジェルス校副総長
アルヴィン・L・クイラム ワシントン大学副学務長
リチャード・J・ウッド アーラム大学長
ボブ・H・スズキ カリフォルニア州立工科大学ポモーナ校学長
ケネス・P・モーティマ ハワイ大学長
ポーラ・P・ブラウンリー AAC&U会長

井村 裕夫 京都大学総長・国立大学協会副会長
角田  稔 前電気通信大学長
岡田 慶夫 滋賀医科大学長
金森順次郎 大阪大学総長
岡市 友利 香川大学長
櫻井  洸 奈良先端科学技術大学院大学長
西澤 潤一 東北大学総長
原田 康夫 広島大学長
井上 明俊 文部省学術国際局留学生課長
堀江振一郎 文部省学術国際局研究助成課研究協力室長
有馬 朗人 文部省学術顧問・特殊法人理化学研究所理事長・前東京大学総長
本間 長世 カルコン日本側パネル委員・日米学部学生交流日本側代表・東京女子大学教授
吉良 龍夫 財団法人国際湖沼環境委員会科学委員会委員長・前滋賀県琵琶湖研究所所長
植之原道行 日本電気株式会社特別顧問
依田 直也 株式会社東レ経営研究所顧問
北田 幹夫 関西電力株式会社副社長

目次

はじめに(江崎玲於奈)
趣旨開題――文明と科学技術の発展における大学の機能(尾上久雄)

0 基調講演
0-1 技術革新と私の研究歴(江崎玲於奈)
0-2 大学指導者の直面する主要な課題(カーティス・J・トンプキンズ)
0-3 二一世紀における研究大学の役割(C・クマー・N・パテル)
0-4 日米の高等教育(有馬朗人)

1 第一セッション「科学政策の観点から見た大学・産業間の関係促進」
1-1 大学と産業の関係促進(ジョン・S・トール)
1-2 大学と産業の相互関係と連邦政府の政策イニシアチブの変わりゆく性格(アルヴィン・L・クイラム)
1-3 日本における大学の役割と産業との関係(金森順次郎)
1-4 科学技術政策の観点から見た大学・産業間の関係促進(堀江振一郎)
1-5 科学技術進歩のための大学・産業間協力――電子産業からの一見解(植之原道行)
1-6 大学・産業間の研究開発の新しい共同研究形態について(依田直也)
1-7 第一セッションの討論(司会 井村裕夫)

2 第二セッション「環境問題に適合できる持続可能な開発のための科学政策」
2-1 アメリカ合衆国内における持続可能な発展のための現在の取り組み(カーティス・J・トンプキンズ)
2-2 環境問題に直面する科学技術の持続可能な発展(ポーラ・P・ブラウンリー)
2-3 瀬戸内海の環境保全の経験を環境科学政策の策定に生かす(岡市友利)
2-4 琵琶湖の汚染制御と水資源開発に果たした科学研究の役割(吉良龍夫)
2-5 地球環境問題への関西電力の取り組みと学会に期待すること(北田幹夫)
2-6 カリフォルニア州立工科大学ポモーナ校の再生研究センター(ボブ・H・スズキ)
2-7 第二セッションの討論(司会 櫻井 洸)

3 第三セッション「文化的・科学的発展のための日米学生交換の促進」
3-1 学生交換留学の拡大における量的・質的課題(リチャード・J・ウッド)
3-2 文化及び科学の発展のための日米交換学生プログラムの推進について(ケネス・P・モーティマ)
3-3 高等教育における相互性の緊急なる必要性(ディッター・H・ハイネケ)
3-4 アメリカと日本における文化・科学の発展と交換留学プログラムの促進(ピーター・マクファーソン)
3-5 文化的・科学的発展のための日米学生交換の促進(井上明俊)
3-6 広島大学における留学生問題(原田康夫)
3-7 学生交流推進の意義(本間長世)

4 総括
4-1 第一セッションのまとめ(井村裕夫)
4-2 第二セッションのまとめ(櫻井 洸)
4-3 第三セッションのまとめ(岡田慶夫)
4-4 全体に関する質疑・討論(司会 角田 稔/ディッター・H・ハイネケ)
終わりにあたって――二一世紀へ向けての大学の役割(西澤潤一)

資料
挨拶(江崎玲於奈)
祝辞(長谷川正明)
祝辞(岩波忠夫)
日米大学長シンポジウム(JUNPS)参加者・日程表
ネーチャー掲載記事

あとがき――課題と展望(尾上久雄)
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