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森里海連環学

森から海までの統合的管理を目指して

京都大学フィールド科学教育研究センター編/山下洋監修

A5並製・364頁

ISBN: 9784876986897

発行年月: 2007/02

  • 本体: 2,800円(税込 3,080円
  • 在庫なし
 
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内容

森を扱うのは森林学、海を扱うのは海洋学、河を扱うのは河川工学……。細分化された枠組が、環境のトータルな理解を妨げている。しかし森と海は繋がっているのだ。事実、森を整備すると数年にして下流の海での漁獲が上がる。漁民なら昔から知っていたこれらの智恵を科学し、環境の総合的理解と統合的管理を目指す新しい学問を創造する。

目次

総合的視点を通した研究と人材育成への挑戦
 ——刊行の協力にあたって(笹川陽平)
はじめに(山下 洋)
口 絵

1部 森・里・海の循環学
 第1章 連環する環、連環しない環(柴田昌三・竹内典之)
 第2章 森をめぐる物質循環(徳地直子)
 第3章 海を守る森(向井 宏)
 Brief Note1 ミネラル循環を屋久島に見る(中野孝教)
 第4章 河川の構造と生態系(萱場祐一)
 Brief Note2 土砂と循環(中島 皇) 
 第5章 モニタリングと沿岸環境の保全(白山義久)
 第6章 「森から海まで」の統合的管理をめざして(松田 治)
 Brief Note3 河口域の物質循環(藤原建紀)

2部 森・里・海とヒトの相互作用
 第7章 森と水、人と自然(吉岡崇仁)
 第8章 森は海の恋人(畠山重篤)
 Brief Note4 農地と流域環境(西村和雄)

3部 森・里・海の法と経済
 第9章 森から海までの統合的管理と法制度(磯崎博司)
 第10章 森から海までの環境経済学(有路昌彦)
 Brief Note5 連環はなぜ断たれるか(浅野耕太)

 終章 「森・里・海」の発想とは何か(田中 克)

付録 用語解説
 資料:沿岸海域圏総合管理計画策定のための指針

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