映画『オデュッセイア』公開記念 特設ページ

10日目は花を食って生きる国に上陸、ロートスの実を食べて、彼らは帰国を忘れた――
『ガンダム』のキルケー部隊、または『ちいかわ』のセイレーン。
90年代の人気ストラテジーゲーム『Heroes 3』に登場するキュクロプス。
『千と千尋の神隠し』で、饗宴の料理を食べ、豚にされてしまう名場面。
そして、ジェイムズ・ジョイスが「意識の流れ」という手法を駆使して描いた長編名作『ユリシーズ』。
一見すると、まったく異なるこれらの作品。
しかし、そのはるか源流をたどっていくと、
ひとつの物語に行き着きます。
今から約3000年前に生まれ、
さまざまな分野に影響を与え続けてきたホメロスの『オデュッセイア』。
そこには、現代の物語にも通じる、
数多くのストーリーの原型が詰まっています。
今年9月11日より、
ついにその物語がスクリーンに蘇ります。
3000年の時を超えて描かれる、エピックな名作――
『オデュッセイア』。
奥深い『オデュッセイア』の世界へ導く、西洋古典叢書のラインナップ
映像作品でその世界に触れたあとも、あるいは原作そのものを味わうときも、
その背景や周辺にある物語をさらに楽しむための本をご紹介します。
原典
ホメロス『オデュッセイア』
「西洋古典」の代名詞とも言うべき、詩人ホメロスに帰される二大叙事詩の一つ。10年を掛けたトロイア戦争とその攻略後、さらに10年に及ぶ、狡知と忍耐に長けたギリシアの英雄による漂流・帰国譚。ロトパゴイ、一眼の巨人キュクロプス、魔女キルケ、妖怪セイレン、パイアケス人の王女ナウシカア等々、魅力あふれる登場人物たちは、今も創作家の想像力を刺激しつづける。
ガイドブック
ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』をより深く理解し、楽しむために。
ヒュギヌス『神話伝説集』
ギリシア・ローマ神話伝説のハンドブック
プルタルコス/ヘラクレイトス『古代ホメロス論集』
古代ギリシア人はホメロスをどう読んだか?
空白を埋める
ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』も含まれる「トロイア伝説」のうち、両叙事詩には語られていない物語を知るために。
『ホメロス外典/叙事詩逸文集』
二大叙事詩だけでは知りえぬ英雄たちの物語
クイントス・スミュルナイオス『ホメロス後日譚』
ホメロス二大叙事詩を補完するトロイア戦記
ローマ版・派生作品
ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』を踏まえつつ、ローマ人が受容・発展させた物語たち。
ウェルギリウス『アエネーイス』
ローマ建国の物語を歌った壮大な叙事詩
オウィディウス『変身物語2』
妻を失った歌人の悲嘆が紡ぐ、さまざまな愛
パロディ作品(二次創作)
ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』の登場人物らが演ずる、コミカルな物語たち。
エウリピデス『キュクロプス』(『悲劇全集5』所収)
ディオン・クリュソストモス『トロイア陥落せず』(『弁論集2』所収)
テオクリトス『エイデュリア』第11歌「キュクロプス」(『牧歌』所収)
プルタルコス『もの言えぬ動物が理性を用いることについて』(『モラリア12』所収)
ルキアノス『海の神々の対話』(『全集8』所収)
ここでご紹介した作品の大半は、日本ではまだ広く知られておらず、その多くを日本語で読めるのは「西洋古典叢書」シリーズならではです。
映画などの映像作品をきっかけに、あるいは原典への挑戦の糧として、その物語が3000年にわたって受け継がれてきた軌跡にぜひ触れてみてください。
西洋古典の世界をもっと知りたい方へ
西洋古典叢書全巻を学習した『西洋古典叢書AIナビ』なら、興味のある作品やテーマについて、さまざまな角度から知ることができます。
「『オデュッセイア』の次は何を読んだらいい?」
「キュクロプスについて知りたい」
「トロイア戦争をもっと知りたい」
そんなふうに、気になることを投げかけるだけ。
作品や人物、テーマについて調べたり、関連する作品を探したり。西洋古典叢書全巻の知識をもとに、古典の世界をさらに広げて楽しむことができます。
『オデュッセイア』から、その先の物語へ。
ぜひAIナビと一緒に、西洋古典の世界を楽しんでみてください。
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