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京大生・小野君の占領期獄中日記

小野 信爾 著 宇野田 尚哉・西川 祐子・西山 伸・小野 和子・小野 潤子 編

A5並製・316頁

ISBN: 9784814001255

発行年月: 2018/02

  • 本体: 3,800円(税込 4,180円
  • 在庫あり
 
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書評

『大分合同新聞』2018年2月11日付朝刊、評者:清田透氏
『朝日新聞』2018年2月24日付夕刊 社会面

プロフィール

小野 信爾(おの しんじ)
1930年大分県竹田市出身
京都大学文学部在学中の1951年2月、朝鮮戦争反対のビラを撒いて逮捕、軍事占領裁判所で重労働3年罰金$1000(再審で2年罰金なしに減刑)の判決を受け、サンフランシスコ講和条約が発効する1952年4月28日まで、1年2ヶ月あまりを獄中で過ごす。復学後は中国近代史研究にすすみ、1960年3月京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、在学中から日中友好協会の一員として学術交流に力をそそぐ。花園大学名誉教授
研究分野:中国近代史・中国革命とくに五四運動
主な著作:『青春群像―辛亥革命から五四運動へ』(汲古書院、2012年)、『五四運動在日本』(汲古書院、2003年)、『人民中国への道』(講談社、1977年)、『人民中国への鼓動』(講談社、1977年)、「中国現代研究における安保体制―巧言令色鮮矣仁」(『新しき歴史学のために』第77号、1962年)

編者紹介
宇野田 尚哉(うのだ しょうや)
大阪大学大学院文学研究科教授
研究分野:日本思想史
主な著作:『「サークルの時代」を読む―戦後文化運動研究への招待』(共編著、影書房、2016年)、『「在日」と50年代文化運動―幻の詩誌『ヂンダレ』『カリオン』を読む』(共編著、人文書院、2010年)など

西川 祐子(にしかわ ゆうこ)
帝塚山学院大学助教授、中部大学教授、京都文教大学教授を経て、現在は京都文教大学客員研究員
研究分野:フランスと日本近・現代文学研究、女性史、ジェンダー史
主な著作:『古都の占領―生活史からみる京都 1945-1952』(平凡社、2017年)、『日記をつづるということ―国民教育装置とその逸脱』(吉川弘文館、2009年)、『借家と持ち家の文学史―「私」のうつわの物語』(三省堂、1998年)など

西山 伸(にしやま しん)
京都大学大学文書館教授
研究分野:日本近現代史
主な著作:「戦時期における高等教育機関の在学・修業年限短縮について」(『京都大学大学文書館研究紀要』第15号、2017年)、『学校沿革史の研究 大学編2』(共著、野間教育研究所、2016年)、『学校沿革史の研究 大学編1』(共著、野間教育研究所、2013年)、『学校沿革史の研究 総説』(共著、野間教育研究所、2008年)など

小野 和子(おの かずこ)
三重大学教授、京都大学人文科学研究所教授を経て、現在は同研究所名誉所員
研究分野:中国近世政治史・中国女性史
主な著作:『明季党社考―東林党と復社』(同朋舎出版、1996年)、『明末清初の社會と文化』(編著、京都大學人文科學研究所、1996年)、『中国女性史―太平天国から現代まで』(平凡社、1978年)、ドロシー・コウ著『纏足の靴―小さな足の文化史』(共訳、平凡社、2005年)など

小野 潤子(おの じゅんこ)
大阪大学大学院文学研究科文化動態論専攻共生文明論コース修了、現在は同研究科科目履修生
研究分野 中近世日朝交流史
主な著作:「19世紀倭館と日本文化体験―画像資料から読み解く李学逵〈草梁倭館詞〉」(修士論文、2013年)

目次

序 (西山 伸)
日記のころ (小野 信爾)
閉じられた日記を開いて占領期を読む (西川 祐子)

第Ⅰ部 翻刻編
解  題 (西山 伸)
凡  例
日記「Atarashiki Ayumi no Tameni」〔第1冊〕
   「新らしき歩みのために」〔第2冊〕
雑記部分


第Ⅱ部 解説編
「小野日記」と京都大学―学生運動を中心に (西山 伸)
東アジア現代史のなかの「小野日記」 (宇野田 尚哉)
もうひとつの軍事法廷
―「占領目的に有害な行為」で裁かれた政治犯たち (小野 潤子)

あとがき (小野 和子)

索  引
編者紹介 / 著者紹介
写真撮影(カバーの日記、口絵2・6・8―16) (猪口公一)
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