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鉄筋コンクリートの非線形有限要素法

長沼 一洋・佐藤 裕一

B5並製・262頁

ISBN: 9784814004812

発行年月: 2023/06

  • 本体: 3,200円(税込 3,520円
  • 在庫あり
 
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内容

コンクリート構造物は外力にどこまで耐え,どう壊れるのか? 建物や構造物の安全性のシミュレーションには高度な技術が必要とされる。本書では,解析プログラムの開発に携わってきた著者らが,モデル化の方法から解析の進め方まで一から丁寧に解説,基礎から実践例まで、必須の知識を網羅する。一筋縄ではいかない非線形FEMがわかる。実務家必携書。

プロフィール

長沼一洋 博士(エ学)
1981年 千葉大学工学部卒業
1983年 千葉大学大学院修了
1983~2015年 (株)大林組勤務
2015年~ 日本大学理工学部建築学科教授(2023年~特任教授)

佐藤裕一 博士(工学)
1992年 名古屋工業大学卒業
1994年 京都大学大学院修了
1994~1996年 (株)大林組勤務
1996年~ 京都大学工学研究科助手(2007年~助教)

目次

はじめに
用語について

1章 コンクリート構造の非線形解析の特徴
 よもやま話(その1) ~バグ探しは犯人を追い詰める刑事の気分
2章 有限要素法について
 有限要素法の計算手順
 要素の種類
 鉄筋コンクリート構造への適用
 参考文献
 よもやま話(その2)~ばらばらになったプログラム
3章 解析対象のモデル化方法
 解析領域の決定と境界条件の設定
 二次元モデルと三次元モデル
 要素の種類と形状
 要素分割
 異種要素の混在
 鉄筋のモデル化
 鉄筋とコンクリート間の付着すべりのモデル化
 鋼材とコンクリートの混合構造のモデル化
 コンクリートのひび割れのモデル化
 参考文献
 よもやま話(その3)~8倍のミステリー
4章 材料特性の与え方
 コンクリートの引張特性の与え方
 コンクリートの圧縮特性の与え方
 コンクリートの破壊基準の選び方
 テンションスティフニング特性の与え方
 ひび割れを生じたコンクリートの圧縮劣化特性の考慮
 ひび割れを生じたコンクリートのせん断伝達特性の考慮
 鋼材の応力~ひずみ関係の与え方
 鋼材の降伏基準と硬化則の選び方
 鉄筋とコンクリート間の付着すべり特性の与え方
 参考文献
 よもやま話(その4)~出力結果は1000万円の椅子
5章 荷重の与え方
 荷重の種類
 非線形求解法
 収束計算
 荷重増分の大きさ
 時間増分の大きさ
 よもやま話(その5)~ラインプリンターがエラーを告げる
6章 解析の進め方
 弾性解析による確認
 非線形解析の実行
 破壊の判定
 ポスト処理
 結果の評価
 よもやま話(その6)~コンピュータにも個性がある
7章 解析例
 水平力を受けるRC柱(二次元単調載荷解析)
 水平力を受けるRC立体壁(三次元正負繰返し載荷解析)
 鉛直荷重を受けるRC梁(三次元単調載荷解析)
 地震力を受けるRC架構(二次元静的・動的解析)
 乾燥収縮と地震力を受けるRC建物(三次元静的・動的解析)
 衝突荷重を受けるRC耐震壁(三次元動的解析)
 参考文献
8章 トラブル対処法
 最初から計算ができない
 計算が途中で止まる
 変位が急増する
 荷重~変位関係のグラフが乱れる
 載荷点や支持点の周辺で破壊する
 解析結果が理論値や実験結果と対応しない

付録1 コンクリートの直交異方性構成方程式
付録2 コンクリートの圧縮応力~ひずみ曲線のモデル化例
付録3 三軸応力下のコンクリートの破壊基準
付録4 コンクリートのテンションスティフニング特性のモデル化例
付録5 コンクリートのひび割れ後の圧縮劣化特性のモデル化例
付録6 コンクリートの繰り返し応力下の履歴特性のモデル化例
付録7 コンクリートのひび割れ後のせん断伝達特性のモデル化例
付録8 鉄筋とコンクリート間の付着すべり特性のモデル化例
付録9 疑似離散型ひび割れモデル

索引
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