Home > Book Detail Page

新・動物記 12

西のゴリラは樹上で眠る

パパ・ジャンティとその家族

安藤 智恵子

並製, 244 pages

ISBN: 9784814006366

pub. date: 03/26

  • Price : JPY 2,200 (with tax: JPY 2,420)
  • In Stock
 
  • mixiチェック

内容

律儀に順番を待つ。傷付いた仲間は皆で支える。ガボンの森で「パパ・ジャンティ(やさしいパパ)」と名付けたニシゴリラの家族と距離を縮め、見えてきたのは思いやりからなる社会。子育てをしながら彼らを追い続け、エコツーリズムを通してゴリラの保全と現地の人々の支援に挑む。ゴリラを知り、ゴリラとともにあり続けるための奮闘記。

プロフィール

安藤智恵子(あんどう ちえこ)
1998年、帯広畜産大学大学院畜産学研究科修士課程修了(修士(農学))。幼少期から動物が大好きで20才の時に観た映画「愛は霧のかなたに」でゴリラに興味を持つ。海外青年協力隊としてマラウイへ派遣後、研究の第一人者である山極壽一さんに会いに行き「ゴリラを現地で学びたい」と言ったことがきっかけで、2003年から京都大学大学院理学研究科、教務補佐員としてアフリカのガボン共和国でゴリラ研究に携わる。2008年、京都大学チームとして世界で初めてニシローランドゴリラの「グループ・ジャンティ」の人付けに成功。2015年からは富士山の麓に家族で移住、一般社団法人エコロジックに所属し地域の自然や文化を守るためのツールであるエコツーリズムを学ぶ。現在はJICA草の根技術協力事業でガボンのエコツーリズム開発事業を実施中。

目次

はじめに

1章 ゴリラの森までの長い道

1.ゴリラに会いたい!
動物と会話する女の子
動物少女、ゴリラに目覚める
ゴリラを夢見てエゾシカを追う
アフリカに住む――青年海外協力隊

2.「ゴリラのような人」に会う
「シルバーバック」山極壽一さんに突撃
ゴリラの種類と分布
ゴリラの人付け

3.ゴリラの国へ出発
とうとうガボンへ

2章 緑の国ガボン

1.ゴリラの国に降り立つ
赤道直下の国・ガボン共和国
首都リーブルビル

2.ゴリラの森に入る
ゴリラの調査地・ムカラバ−ドゥドゥ国立公園
かつて栄えた伐採村ドゥサラ村
ガボンの洗礼――暑さと食事とフランス語
森歩きは現地の人と

3.ゴリラの森に住む人たち
働く女性と遊ぶ男性
酒――社会の潤滑油
イツァツィポンジ・モツアマミ
病気とかゆい虫に悩まされる

3章 逃げるゴリラ――人付け達成までの五年間

1.ゴリラの森を歩く
個性豊かな森案内人たち
ブチアナの森
キャンプ生活と調査の始まり

2.ゴリラの後を追う
ゴリラの痕跡
ゴリラの糞は「宝の山」
森の植物を知る
ゴリラは毎晩ベッドで眠る
ゴリラのエコル
ゴリラがいない

3.ゴリラと出会う
グループ・ジャンティと出会った奇跡の日
調査体制の限界
遭遇頻度が上がった!
ゴリラに噛まれた!
少しずつ慣れていったグループ・ジャンティ

4章 木にのぼるゴリラ――ゴリラと過ごしてわかったこと

1.子育てしながらゴリラを追う
ガボンでの子育て
ゴリラ研究者の子、大樹
子どもは村の子、神様の子

2.ゴリラの暮らしと食を知る
人付け達成後にわかること
ゴリラの一日
直接観察でわかるゴリラの食べ物
ゴリラの一年

3.ゴリラの行動を理解する
食べ物の順番待ち
のぞきこみ行動
食物分配行動
ゴリラのおしゃべり
熱帯林に棲む生物たち――人も利用する植物
ゴリラ以外の森の動物たち
ゴリラとチンパンジーは仲が悪い?
ゴリラとゾウの関係は?

5章 思いやるゴリラ――パパ・ジャンティとその家族

1.ゴリラの血縁関係を探る
ゴリラの一生
血縁関係と性別が判明
個体間の社会交渉
気の強い姉妹ママ・ノワールとマワタ
家族を思いやるゴリラたち――片腕のドド

2.グループ・ジャンティの周辺に棲むゴリラたち
グループ・メッシャン
ヒトリゴリラのムル
バーチャンゴリラ
ヒトリゴリラに殺されたメスゴリラ

3.ゴリラと村人
村人に愛されるグループ・ジャンティ
GRASP-Japanの活動
村を作るアソシエーション
現地の人々とのすれ違い

6章 ゴリラを守り、自分を守る

1.支援事業の先へ

2.村のガイドが案内するゴリラの森歩きツアー
エコツーリズムとは
ゴリラの森歩きツアー
持続的なエコツーリズムの仕組みづくり

3.ゴリラと地域を持続的に守るために
再びゴリラの国へ

Column 1 代々伝わる物語
Column 2 ゴリラの水浴
Column 3 ゴリラの個体識別
Column 4 三度の入院
Column 5 ゴリラは寒がり
Column 6 占い師・シャルラタン

あとがき
謝辞
著者のおすすめ読書案内
参考文献
索引
このページの先頭へ