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大気中の二酸化炭素、水中の炭酸、生物の体を作る有機物や化石燃料……炭素がどこにどのように存在し、いかに循環するかを解き明かすことは、温暖化や環境汚染をはじめとする様々な環境問題に対処する上で極めて重要である。生態学、微気象学、リモートセンシングを駆使して、この今日的課題へ体系的にアプローチする道を切り開く。
(50音順,*は編者)
伊藤昭彦 国立環境研究所・地球環境研究センター・主任研究員(第2章VI節,第4章III節—1)
*及川武久 筑波大学・名誉教授(第1章,第5章I節)
大沢 晃 京都大学・大学院・地球環境学堂および農学研究科・教授(第3章I節)
大谷義一 森林総合研究所・気象環境研究領域・主任研究員(第3章II節—2)
梶本卓也 森林総合研究所・植物生態研究領域・領域長(第2章IV節)
小泉 博 早稲田大学・教育・総合科学学術院・教授(第2章III節,第3章II節—2)
甲山隆司 北海道大学大学院・地球環境科学研究院・教授(第1章,第4章I節)
小杉緑子 京都大学・農学研究科・助教(第3章III節)
三枝信子 国立環境研究所・地球環境研究センター・室長(第2章II節,第3章II節—1)
佐々井崇博 名古屋大学・大学院環境学研究科・助教(第2章V節,第4章II節)
谷 誠 京都大学・農学研究科・教授(第3章III節)
唐 艶鴻 国立環境研究所・生物生態系環境研究センター・主任研究員(第3章IV節)
奈佐原顕郎 筑波大学・生命環境系・准教授(第2章V節,第4章II節)
松浦陽次郎 森林総合研究所・国際連携推進拠点・室長(第2章IV節,第3章I節)
馬淵和雄 気象研究所・地球化学研究部・主任研究官(第4章III節—2)
鞠子 茂 法政大学・社会学部・教授(第2章III節,第3章II節—2)
宮田 明 農業環境技術研究所・大気環境研究領域・領域長(第3章V節)
山形与志樹 国立環境研究所・地球環境研究センター・主席研究員(第5章II節)
山本昭範 農業環境技術研究所・物質循環研究領域・特別研究員(第2章III節,第3章II節—2)
*山本 晋 産業技術総合研究所・客員研究員(第2章I節,第3章V節,第4章I節,第5章I節)
伊藤昭彦 国立環境研究所・地球環境研究センター・主任研究員(第2章VI節,第4章III節—1)
*及川武久 筑波大学・名誉教授(第1章,第5章I節)
大沢 晃 京都大学・大学院・地球環境学堂および農学研究科・教授(第3章I節)
大谷義一 森林総合研究所・気象環境研究領域・主任研究員(第3章II節—2)
梶本卓也 森林総合研究所・植物生態研究領域・領域長(第2章IV節)
小泉 博 早稲田大学・教育・総合科学学術院・教授(第2章III節,第3章II節—2)
甲山隆司 北海道大学大学院・地球環境科学研究院・教授(第1章,第4章I節)
小杉緑子 京都大学・農学研究科・助教(第3章III節)
三枝信子 国立環境研究所・地球環境研究センター・室長(第2章II節,第3章II節—1)
佐々井崇博 名古屋大学・大学院環境学研究科・助教(第2章V節,第4章II節)
谷 誠 京都大学・農学研究科・教授(第3章III節)
唐 艶鴻 国立環境研究所・生物生態系環境研究センター・主任研究員(第3章IV節)
奈佐原顕郎 筑波大学・生命環境系・准教授(第2章V節,第4章II節)
松浦陽次郎 森林総合研究所・国際連携推進拠点・室長(第2章IV節,第3章I節)
馬淵和雄 気象研究所・地球化学研究部・主任研究官(第4章III節—2)
鞠子 茂 法政大学・社会学部・教授(第2章III節,第3章II節—2)
宮田 明 農業環境技術研究所・大気環境研究領域・領域長(第3章V節)
山形与志樹 国立環境研究所・地球環境研究センター・主席研究員(第5章II節)
山本昭範 農業環境技術研究所・物質循環研究領域・特別研究員(第2章III節,第3章II節—2)
*山本 晋 産業技術総合研究所・客員研究員(第2章I節,第3章V節,第4章I節,第5章I節)
序文
第1章 総論—地球システムにおける陸域生態系のなりたち
Ⅰ 炭素の統合的管理のために
1 アジアの植生と気候
2 アジア地域の人口
Ⅱ 地球史概観—地球形成から生物圏の誕生まで
1 海の誕生
2 地球史のなかでの生物圏の進化
3 プレートテクトニクス理論に基づく地球の骨格
4 ミランコビッチ仮説による氷期・間氷期サイクルの発生メカニズム
Ⅲ 生態系と物質循環
1 生態系の構造と機能
2 海洋の大循環と生物生産
3 生態系の成立を支える植物生産力
Ⅳ 地球上の自然植生の分布と気候条件
1 ケッペンの気候区分(樹木気候帯と無樹木気候帯)
2 放射乾燥度と植生の対応
3 暖かさの指数と乾湿指数
4 垂直分布と緯度分布
5 植生—気候相関のずれ
Ⅴ 森林に関するいくつかの視点
1 常緑性の生理的意義
2 針葉樹と広葉樹
3 森林限界と森林高の生理的メカニズム
4 森林の発達過程と更新
Ⅵ 草原に関わるいくつかの視点
1 C3草原とC4草原
2 人工の草原
Ⅶ 生物分布における収斂と適応放散
1 乾燥環境に対する収斂
2 熱帯多雨林における収斂
3 オーストラリア大陸におけるユーカリ属樹種の適応放散
第2章 システムアプローチ手法の展開
Ⅰ 炭素動態を解明するシステムアプローチ手法の確立
1 大気/生態系/土壌圏間の炭素フローの観測
2 衛星による炭素収支の面的評価と地上観測/モデルとの連携
3 陸域生態系モデルと地上観測/衛星観測との連携
4 システムアプローチの提案
Ⅱ 渦相関法によるフラックス測定と解析
1 渦相関法によるフラックス観測の歴史と背景
2 乱流輸送のしくみ
3 観測装置
4 フラックス観測のデータ処理
5 データの品質管理と欠測補完
6 CO2フラックス観測から生態系での炭素吸収・放出量を求める方法
Ⅲ 土壌炭素フラックスの調査法と解析
1 土壌炭素フラックス測定法の分類と原理
2 チャンバーを用いた測定手法
3 濃度勾配法
4 微気象学的手法
5 測定手法間の比較
6 時空間変動の評価と解析
Ⅳ 生態学的手法による炭素プールとフローの調査と解析
1 現存量
2 純一次生産力(NPP)
3 林床植生と林床有機物
4 鉱質土層の炭素蓄積
5 生態系全体の炭素貯留とフロー
Ⅴ 衛星リモートセンシングの植生活動と広域植生解析
1 衛星データと陸域植生を橋渡しする地上検証観測網“PEN”
2 雲被覆が衛星データの精度に与える影響の評価
3 衛星観測された植生指標の精度検証
4 植生指数と一次生産量の対応関係
5 衛星データで推定されたLAIとFPARの地上検証
6 衛星データによる広域土地被覆分類図の検証,および高精度化
7 衛星データによる広域植生変動の検出
8 衛星データによる光合成有効放射量の時空間分布の推定
9 衛星データ対応型モデルの開発,および陸域炭素収支の解析
10 まとめと課題
Ⅵ 陸域生態系モデルによる炭素収支評価
1 本書で用いたモデル
2 地点・広域シミュレーションの実際
第3章 地上観測からみた各種陸域生態系での炭素動態
I 亜寒帯針葉樹林—北方林
1 カラマツからなる落葉針葉樹林の特徴
2 永久凍土とカラマツ林
3 永久凍土地帯の森林生態系
4 凍土地帯のカラマツ林生態系における炭素蓄積とフロー
5 非凍土地域の北東アジアのカラマツ林生態系
6 まとめ
Ⅱ 温帯林
Ⅱ—1 温帯林における大気と森林間のCO2の交換量
1 日本列島における天然林
2 天然林と人工林
3 地球規模の環境変動と日本の森林のあいだの動的な相互作用
4 日本におけるフラックスネットの活動
5 日本の温帯林における観測結果の例
6 森林によるCO2吸収・放出量の長期変動
7 微気象学的方法と生態学的方法の結果は一致するか
Ⅱ—2 冷温帯を中心とした土壌圏における炭素動態
1 植生遷移にともなう土壌炭素動態の変化
2 農地生態系における人為的な管理と土壌炭素収支
3 土壌呼吸の空間変動をもたらす環境要因
4 土壌CO2フラックスに対するCH4酸化の寄与
5 土壌圏からみた生態系炭素収支の経年変化の解析
Ⅲ 熱帯林
1 熱帯林の種類と環境の多様さ
2 熱帯林の炭素収支概要
3 Pasoh熱帯多雨林におけるプロセス研究
4 熱帯林環境応答のデリケートさ
5 生態学的調査とのクロスチェック
Ⅳ 高山草原の炭素収支—青海・チベット草原
1 青海・チベット草原の環境
2 青海・チベット草原の炭素蓄積
3 高山メドウ草原のCO2フラックス動態
4 異なる草原生態系の炭素フラックス
5 青海・チベット高原の炭素収支と気候変動
6 炭素蓄積における草原生態系の役割
Ⅴ 水田
1 水田生態系の特徴
2 農耕地における炭素収支の研究の現状
3 単作田のCO2フラックスの季節変化
4 栽培期の水田のCO2収支
5 休閑期の水田のCO2収支
6 メタン発生量
7 単作田の年間炭素収支
8 アジアの水田における炭素収支の総体的把握のために
第4章 広域の炭素動態—観測・モデル・リモートセンシング—
Ⅰ 地上観測ネットから見えてきた炭素動態
Ⅰ—1 プロットデータに基づく森林の生態系特性の把握
Ⅰ—2 緯度傾度にそったプロットデータのメタ解析
Ⅰ—3 フラックス観測値の広域解析
1 東アジア陸域生態系の炭素収支と気象条件・環境条件の関係
2 地上観測とリモセン広域推定との連携による炭素収支の統合的解析
3 アジアの代表的森林における炭素プールとフローの比較解析—生態学的手法,土壌圏炭素収支調査,微気象学的手法
4 地上観測ネットからの炭素収支データを用いた予測モデルの検証
5 システムアプローチに基づく成果と今後の課題
Ⅱ 衛星リモートセンシングによる炭素動態
1 モデル構造とシミュレーション条件
2 地上観測データを用いたモデル検証
3 炭素収支量の広域推定
Ⅲ モデルによる炭素動態の解明
Ⅲ—1 陸域生態系モデルでシミュレートされた炭素動態
1 東アジア地域でのシミュレーション結果
2 フラックスサイトでのシミュレーション検証
3 おわりに
Ⅲ—2 東アジアの広域炭素循環—陸域生物圏モデルを導入した気候モデルによる解析
1 地域気候モデルJSM—BAIM2
2 陸域生物圏モデルBAIM2
3 東アジア広域炭素循環と気候—2000〜2005年を対象とした数値実験による検証
4 気候モデルと陸域生物圏モデルのさらなる統合化へ向けて
第5章 世界の中でのアジア陸域生態系の特性—システムアプローチ手法で迫る炭素動態—
Ⅰ 東アジア域の炭素動態
Ⅰ—1 われわれの研究の背景と成果
Ⅰ—2 東アジア域での炭素収支の特徴と世界での位置づけ
1 気温と降水量の比較—アジアモンスーンと北米,ヨーロッパ気候
2 世界の炭素収支の観測ネットワークと炭素収支の研究
3 アジアの森林生態系における炭素収支のヨーロッパ,北米との比較
4 世界の森林生態系におけるNEPと植生活動期間,林齢との関係
5 陸上生態系における炭素収支観測がこれからめざす方向
Ⅱ 中長期的な炭素管理にむけた陸域生態系の統合的評価
1 グローバルな陸域炭素管理ポテンシャル
2 中長期的な陸域炭素吸収源の取扱いについて
3 炭素吸収源活動の算定方式
4 土地利用モデルによる陸域炭素動態の将来予測
5 ポスト京都に向けた国際的な議論
用語解説
おわりに
索引
第1章 総論—地球システムにおける陸域生態系のなりたち
Ⅰ 炭素の統合的管理のために
1 アジアの植生と気候
2 アジア地域の人口
Ⅱ 地球史概観—地球形成から生物圏の誕生まで
1 海の誕生
2 地球史のなかでの生物圏の進化
3 プレートテクトニクス理論に基づく地球の骨格
4 ミランコビッチ仮説による氷期・間氷期サイクルの発生メカニズム
Ⅲ 生態系と物質循環
1 生態系の構造と機能
2 海洋の大循環と生物生産
3 生態系の成立を支える植物生産力
Ⅳ 地球上の自然植生の分布と気候条件
1 ケッペンの気候区分(樹木気候帯と無樹木気候帯)
2 放射乾燥度と植生の対応
3 暖かさの指数と乾湿指数
4 垂直分布と緯度分布
5 植生—気候相関のずれ
Ⅴ 森林に関するいくつかの視点
1 常緑性の生理的意義
2 針葉樹と広葉樹
3 森林限界と森林高の生理的メカニズム
4 森林の発達過程と更新
Ⅵ 草原に関わるいくつかの視点
1 C3草原とC4草原
2 人工の草原
Ⅶ 生物分布における収斂と適応放散
1 乾燥環境に対する収斂
2 熱帯多雨林における収斂
3 オーストラリア大陸におけるユーカリ属樹種の適応放散
第2章 システムアプローチ手法の展開
Ⅰ 炭素動態を解明するシステムアプローチ手法の確立
1 大気/生態系/土壌圏間の炭素フローの観測
2 衛星による炭素収支の面的評価と地上観測/モデルとの連携
3 陸域生態系モデルと地上観測/衛星観測との連携
4 システムアプローチの提案
Ⅱ 渦相関法によるフラックス測定と解析
1 渦相関法によるフラックス観測の歴史と背景
2 乱流輸送のしくみ
3 観測装置
4 フラックス観測のデータ処理
5 データの品質管理と欠測補完
6 CO2フラックス観測から生態系での炭素吸収・放出量を求める方法
Ⅲ 土壌炭素フラックスの調査法と解析
1 土壌炭素フラックス測定法の分類と原理
2 チャンバーを用いた測定手法
3 濃度勾配法
4 微気象学的手法
5 測定手法間の比較
6 時空間変動の評価と解析
Ⅳ 生態学的手法による炭素プールとフローの調査と解析
1 現存量
2 純一次生産力(NPP)
3 林床植生と林床有機物
4 鉱質土層の炭素蓄積
5 生態系全体の炭素貯留とフロー
Ⅴ 衛星リモートセンシングの植生活動と広域植生解析
1 衛星データと陸域植生を橋渡しする地上検証観測網“PEN”
2 雲被覆が衛星データの精度に与える影響の評価
3 衛星観測された植生指標の精度検証
4 植生指数と一次生産量の対応関係
5 衛星データで推定されたLAIとFPARの地上検証
6 衛星データによる広域土地被覆分類図の検証,および高精度化
7 衛星データによる広域植生変動の検出
8 衛星データによる光合成有効放射量の時空間分布の推定
9 衛星データ対応型モデルの開発,および陸域炭素収支の解析
10 まとめと課題
Ⅵ 陸域生態系モデルによる炭素収支評価
1 本書で用いたモデル
2 地点・広域シミュレーションの実際
第3章 地上観測からみた各種陸域生態系での炭素動態
I 亜寒帯針葉樹林—北方林
1 カラマツからなる落葉針葉樹林の特徴
2 永久凍土とカラマツ林
3 永久凍土地帯の森林生態系
4 凍土地帯のカラマツ林生態系における炭素蓄積とフロー
5 非凍土地域の北東アジアのカラマツ林生態系
6 まとめ
Ⅱ 温帯林
Ⅱ—1 温帯林における大気と森林間のCO2の交換量
1 日本列島における天然林
2 天然林と人工林
3 地球規模の環境変動と日本の森林のあいだの動的な相互作用
4 日本におけるフラックスネットの活動
5 日本の温帯林における観測結果の例
6 森林によるCO2吸収・放出量の長期変動
7 微気象学的方法と生態学的方法の結果は一致するか
Ⅱ—2 冷温帯を中心とした土壌圏における炭素動態
1 植生遷移にともなう土壌炭素動態の変化
2 農地生態系における人為的な管理と土壌炭素収支
3 土壌呼吸の空間変動をもたらす環境要因
4 土壌CO2フラックスに対するCH4酸化の寄与
5 土壌圏からみた生態系炭素収支の経年変化の解析
Ⅲ 熱帯林
1 熱帯林の種類と環境の多様さ
2 熱帯林の炭素収支概要
3 Pasoh熱帯多雨林におけるプロセス研究
4 熱帯林環境応答のデリケートさ
5 生態学的調査とのクロスチェック
Ⅳ 高山草原の炭素収支—青海・チベット草原
1 青海・チベット草原の環境
2 青海・チベット草原の炭素蓄積
3 高山メドウ草原のCO2フラックス動態
4 異なる草原生態系の炭素フラックス
5 青海・チベット高原の炭素収支と気候変動
6 炭素蓄積における草原生態系の役割
Ⅴ 水田
1 水田生態系の特徴
2 農耕地における炭素収支の研究の現状
3 単作田のCO2フラックスの季節変化
4 栽培期の水田のCO2収支
5 休閑期の水田のCO2収支
6 メタン発生量
7 単作田の年間炭素収支
8 アジアの水田における炭素収支の総体的把握のために
第4章 広域の炭素動態—観測・モデル・リモートセンシング—
Ⅰ 地上観測ネットから見えてきた炭素動態
Ⅰ—1 プロットデータに基づく森林の生態系特性の把握
Ⅰ—2 緯度傾度にそったプロットデータのメタ解析
Ⅰ—3 フラックス観測値の広域解析
1 東アジア陸域生態系の炭素収支と気象条件・環境条件の関係
2 地上観測とリモセン広域推定との連携による炭素収支の統合的解析
3 アジアの代表的森林における炭素プールとフローの比較解析—生態学的手法,土壌圏炭素収支調査,微気象学的手法
4 地上観測ネットからの炭素収支データを用いた予測モデルの検証
5 システムアプローチに基づく成果と今後の課題
Ⅱ 衛星リモートセンシングによる炭素動態
1 モデル構造とシミュレーション条件
2 地上観測データを用いたモデル検証
3 炭素収支量の広域推定
Ⅲ モデルによる炭素動態の解明
Ⅲ—1 陸域生態系モデルでシミュレートされた炭素動態
1 東アジア地域でのシミュレーション結果
2 フラックスサイトでのシミュレーション検証
3 おわりに
Ⅲ—2 東アジアの広域炭素循環—陸域生物圏モデルを導入した気候モデルによる解析
1 地域気候モデルJSM—BAIM2
2 陸域生物圏モデルBAIM2
3 東アジア広域炭素循環と気候—2000〜2005年を対象とした数値実験による検証
4 気候モデルと陸域生物圏モデルのさらなる統合化へ向けて
第5章 世界の中でのアジア陸域生態系の特性—システムアプローチ手法で迫る炭素動態—
Ⅰ 東アジア域の炭素動態
Ⅰ—1 われわれの研究の背景と成果
Ⅰ—2 東アジア域での炭素収支の特徴と世界での位置づけ
1 気温と降水量の比較—アジアモンスーンと北米,ヨーロッパ気候
2 世界の炭素収支の観測ネットワークと炭素収支の研究
3 アジアの森林生態系における炭素収支のヨーロッパ,北米との比較
4 世界の森林生態系におけるNEPと植生活動期間,林齢との関係
5 陸上生態系における炭素収支観測がこれからめざす方向
Ⅱ 中長期的な炭素管理にむけた陸域生態系の統合的評価
1 グローバルな陸域炭素管理ポテンシャル
2 中長期的な陸域炭素吸収源の取扱いについて
3 炭素吸収源活動の算定方式
4 土地利用モデルによる陸域炭素動態の将来予測
5 ポスト京都に向けた国際的な議論
用語解説
おわりに
索引