Home > Book Detail Page

マルチ言語宣言

なぜ英語以外の外国語を学ぶのか

大木 充・西山教行 編

A5並製, 230 pages

ISBN: 9784876985685

pub. date: 06/11

  • Price : JPY 2,000 (with tax: JPY 2,200)
  • In Stock
 
  • mixiチェック

内容

わが国の外国語教育には英語偏重の傾向があり、世界文化が一様にアメリカ化され、世界文化の多様性が失われてしまう可能性がある。本書は、このような状況を鑑みて、外国語教育を通じて多極的な世界観について学ぶことの重要性について再考する試みである。これから新しい外国語を学ぼうとする若者らの指針となる一書。

書評

『英語教育』Vol.60 No.2、93-94頁、評者:河原俊昭氏
『新英語教育』2012年2月号、44頁、評者:山崎吉朗氏
『人環フォーラム』No.30、48頁、評者:三浦淳氏
『Revue Japonaise de didactique du français』Vo.7, No.2 、139-142頁、評者:水野いずみ氏

プロフィール

【編 者】
大木 充(おおき みつる)
 京都大学人間・環境学研究科外国語教育論講座教授
 主な著訳書
 『フランス人の身ぶり辞典』(共著,くろしお出版)
 『日本語とフランス語』(共著,くろしお出版社)
 『フランス語学研究の現在』(共著,白水社)など
西山教行(にしやま のりゆき)
 京都大学人間・環境学研究科外国語教育論講座准教授
 主な著訳書
 『複言語・複文化主義とは何か』(編著,くろしお出版)
 『現代フランス社会を知るための62のキーワード』(編著,明石書店)
 『言語帝国主義とは何か』(共著,藤原書店,韓国語版,フランス語版)など

【執筆者】
小倉紀蔵(おぐら きぞう)
 京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
 『ハイブリッド化する日韓』(NTT出版,2010 年)
岡 真理(おか まり)
 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 『アラブ 祈りとしての文学』(みすず書房,2008 年)
東郷雄二 (とうごう ゆうじ)
 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 『フランス語学研究の現在』(共著,白水社,2005年)
塚原信行(つかはら のぶゆき)
 京都大学高等教育研究開発推進機構准教授
 「母語維持をめぐる認識と実践—移民コミュニティとホスト社会」(『ことばと社会』第12号,2010年)
齋藤治之(さいとう はるゆき)
 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 『Das Partizipium Prteriti im Tocharischen』(Harrassowitz,2006年)
服部文昭(はっとり ふみあき)
 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 「 К​ ​в​о​п​р​о​с​у​ ​о​ ​д​р​е​в​н​е​р​у​с​с​к​о​й​ ​с​и​с​т​е​м​е​ ​п​р​о​ш​е​д​ш​е​г​о​
 в​р​е​м​е​н​и​ ​в​ ​ж​и​в​о​й​ ​р​е​ч​и​ ​X​I​I​ ​в​. 」(Yumi Nakajima 編『Comparative and
 Contrastive Studies in Slavic Languages and Literatures. Japanese Contributions to the
 Thirteenth International Congress of Slavists』,2003 年)
Dominique De Villepin(ドミニク・ドヴィルパン)
 フランス元首相
佐伯啓思(さえき けいし)
 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 『大転換;脱成長社会へ』(NTT出版 2009年)
三浦信孝(みうら のぶたか)
 中央大学文学部教授
 『多言語主義とは何か』(編著,藤原書店,1997年)
Jean-Francois Graziani(ジャン=フランソワ・グラズィアニ)
 京都大学高等教育研究開発推進機構准教授
 《 La diffusion du franais au Japon travers le Bulletin de l'Alliance française
 (1884—1914) 》(Revue japonaise de didactique du français,2010 年)

【訳 者】
多賀 茂(たが しげる) 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
長野 督(ながの こう) 北海道大学メディア・コミュニケーション研究院教授

目次

まえがき [冨田恭彦]

第Ⅰ部 なぜ英語以外の外国語を学ぶのか

はじめに 『ヨーロッパ言語共通参照枠』(CEFR)に学ぶ外国語学習の意義 [大木 充]
第1章 朝鮮語—思考停止の外国語 [小倉紀蔵]
第2章 アラビア語—他者の舌で世界を知るということ [岡 真理]
第3章 フランス語—言語はコミュニケーションの手段にすぎないか? [東郷雄二]
第4章 スペイン語—多言語状況から考える異言語学習 [塚原信行]
第5章 ドイツ語—特徴とその学習の意義 [齋藤治之]
第6章 ロシア語—英語だけではダメですか? [服部文昭]
コラム 世界の人々はこのように考えている

第Ⅱ部 多言語主義による多極的世界観の構築

まえがき [尾池和夫/フィリップ・フォール]
第1章 多極化する世界における多言語主義と文化的多様性の挑戦
 [ドミニク・ドヴィルパン(訳:多賀 茂)]
第2章 今日の世界情勢と外国語を学ぶということ [佐伯啓思]
第3章 バベル,わが愛—フランスの言語政策における多様性の概念の発祥について
 [ジャン=フランソワ・グラズィアニ(訳:長野 督)]
第4章 多言語主義から複言語・複文化主義へ [西山教行]
特別報告 文化的多様性と多言語主義多言語的で発信型の外国語教育のために [三浦信孝]
コラム 世界の人々はこのように考えている

あとがき
このページの先頭へ