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アメリカの教育改革

アメリカ教育省他著/西村和雄・戸瀬信之編訳

A5上製・350頁

ISBN: 9784876986330

発行年月: 2004/07

  • 本体: 3,500円(税込 3,850円
  • 在庫なし
 
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内容

1994・5年に世界中の中学生50万人が参加して国際教育調査が行われた。その結果、アメリカは平均以下。全てはここから始まった。レーガンからクリントンに至る四半世紀に、アメリカは猛烈な勢いで教育改革に取り組んだ。とりわけ、中学生の数学・理科教育の強化、小学校クラスの少人数化を推進。その経過と成果を教育省の公文書で追うドキュメント。

プロフィール

西村和雄(にしむら かずお)

京都大学経済研究所教授
1964年 北海道生まれ。
1970年 東京大学農学部卒業。
1976年 ロチェスター大学経済学部大学院博士課程修了。Ph.D.
1987年より現職。
日本経済学会会長(2000~2001)、日本経済学教育協会会長(2002~)。

主な著書
『ミクロ経済学入門(第2版)』(岩波書店、1995年)
『分数ができない大学生』(東洋経済新報社、999年)
『大学生の学力を診断する』(岩波新書、2001年)


戸瀬信之(とせ のぶゆき)

慶應義塾大学経済学部教授
1959年 富山県生まれ。
1983年 東京大学理学部卒業。
1985年 東京大学大学院理学研究科数学専攻修士修了、同大学院より理学博士を取得。
1993年より慶應義塾大学経済学部助教授。
1998年より現職
日本数学会理事(2004~)、日本私立大学連盟教育研究委員会分科会委員(2002~)

主な著書
『分数ができない大学生』(東洋経済新報社、1999年)
『大学生の学力を診断する』(岩波新書、2001年)
共訳『デリバティブの数学入門』(共立出版、2002年)

目次

Introduction アメリカの教育改革の背景

Part 1 危機に立つ国家

カバーレター
序 章
1 危機に立つ国家

Part 2 少人数クラス化と教員の質を向上させる提案

1 少人数クラス化の国家的計画――実力のある教員による少人数クラス
2 新たな研究が、少人数クラスは生徒の成績を上げることを示す
3 少人数クラス――われわれは何を知っているか

Part 3 少人数クラス化計画 ファーストイヤーレポート

1 少人数クラス化計画は効果がある
2 少人数クラス化基金は教室に直接影響を及ぼしている
3 少人数クラスは教授・学習の向上に繋がる
4 連邦基金はその影響が最も大きいところで使用される
5 教員からの少人数クラス化の結果についての報告
6 州の努力を支援する――国レベルの運動に
7 調査結果は少人数クラスが成績向上に繋がることを示している
8 賢く投資する――費用効率の高い戦略としての少人数クラス
9 連邦少人数クラス化プログラム――どのように機能するか
10 クラスサイズ縮小をさらに効果的に行う
11 さらなる縮小は重大な国家的優先課題である

Part 4 クリントン大統領の21世紀のアメリカ教育のための実施要求

1 はじめに
2 学業の卓越した国家水準
3 優秀な教員をすべての教室に
4 アメリカ・識字力向上へのチャレンジ政策
5 早期学習
6 公共教育の公立学校の選択と結果説明責任
7 安全で規律正しい、麻薬のない学校
8 学校建設と近代化
9 より多くの人を大学へ
10 生涯学習
11 テクノロジーを駆使する能力

Part 5 成功のための公式

概 要
1 「世界第一位」という目標に何が起きたのか?
2 ビジネスにおける数学、理科の重要性
3 数学・理科の成績を向上させるための財界の役割
4 地域への提言

Part 6 数学・理科成績向上のための活動戦略

概 要
1 序 文
2 活動に対する優先事項
3 連邦資源の効果を高めるための活動
4 難しい数学を教えるために教師が身につける技能
5 授業におけるカリキュラム、教材、教育テクノロジーの実施
6 一般の理解と支持を築く
7 結 論

Part 7 数学により広がる将来のチャンス

教育長官からのメッセージ
概 要
1 数学と将来のチャンス
2 中学:難しくとも意欲的な数学、理科への道のり
3 現在のアメリカの数学教育
4 あらゆる場所で有望な実践が行われている
5 次のステップ

Part 8 公共の科学と技術

序 文
1 一般的な現状
2 統計が示すこと
3 若者と科学と技術
4 科学と技術の教育
5 教育制度を越えて
6 将来に目を向けて

  索 引
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