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生態学 [原著第三版]

個体・個体群・群集の科学

M.Begon/J.L.Harper/C.R.Townsend著 堀道雄監訳

B5上製・1304頁

ISBN: 9784876986064     初刷→二刷への修正一覧 (PDF)

発行年月: 2003/03

  • 本体: 12,000円(税込 13,200円
  • 在庫なし

推薦の辞

◎生態学が広く概観できる本、深い考えに貫かれていて大きい刺激を受ける本、読んで生態学がやりたくなる本――教科書めいたものの中にも、さまざまなものがある。ベゴンさんたちのこれは、いま世界でいちばん広く使われていると聞くが、上に挙げた特色のすべてをかなり満足させてくれるものだ。この日本語訳は、生態学をきっちり勉強したい人はもとより、ざっと参照したい程度の人々にも、広く読まれるに違いない。
川那部 浩哉(京都大学名誉教授、琵琶湖博物館館長、日本生態学会元会長)

◎生態学は、多様な生物の生き方、関係のネットワークを理解するマクロ生命科学です。近年、関連分野を取り込んで大きく変貌を遂げました。地球環境の変化や生物多様性の消失によって人類の生存基盤が危ぶまれる中、「生態学」の重要性は急速に増してきています。
 ここに生態学の世界標準となっている教科書が翻訳されました。学生だけでなく、幅広い関連分野の研究者、環境問題や野外の生物に関心をもつ市民が、生態学を学ぶ助けになるでしょう。
巌佐 庸(九州大学教授、日本生態学会会長)

◎ 私たちも本書をお薦めします。
河野昭一(京都大学名誉教授・元国際植物バイオ・システマティックス学会会長)
佐藤 哲(WWFジャパン 自然保護室長)
杉山幸丸(東海学園大学人文学部長・京都大学名誉教授・前日本霊長類学会会長)
中筋房夫(岡山大学農学部教授・日本応用動物昆虫学会会長)
西平守孝(東北大学大学院教授)
日高敏隆(総合地球環境学研究所長・京都大学名誉教授・元日本動物行動学会長)
廣瀬利雄(国土技術研究センター顧問・応用生態工学会会長)
山岸 哲(山階鳥類研究所長・元京都大学教授・元日本鳥学会会長)

 
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内容

早急に問題を解くことがが求められる一方、余りに複雑なメカニズムに支配されている——それが生物世界である。病害虫の防除や生物資源の保全、汚染などの課題は、個体から群集に到る基礎的な問いと切り離しては解決できない。それを明らかにする現代生態学の理論と方法を残さず紹介しながら地球環境の保全にまで迫る、世界的成書。

目次

日本語版への序文/本書のねらい
はじめに―生態学の領域
第1部 生物
 1章 生物と環境の対応
 2章 環境条件
 3章 資源
 4章 単体型生物とモジュール型生物の生と死
 5章 空間的時間的な分散・移住と分布様式
第2部 相互作用
 6章 週内競争
 7章 種間競争
 8章 捕食
 9章 捕食者の行動
10章 捕食と個体群動態
11章 分解者とデトリタス食者
12章 寄生と病気
13章 共生と相利
第3部 中間的な概観
14章 生活史の多様性
15章 個体数の多さ
16章 存在量の操作:駆除と間引き
第4部 群集
17章 群集の本質
18章 群衆内における物質の流れ
19章 生物群集における物質の流れ
20章 群集構造における競争の影響力
21章 群集構造への捕食と攪乱の影響
22章 食物連鎖
23章 島、面積、移入
24章 種の豊富さのパターン
25章 保全と生物多様性
用語解説
参考文献
索引(生物名/事項)
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