霊長類生態学

杉山 幸丸 編著

A5上製・498頁・税込 3,780円
ISBN: 9784876984060
発行年月: 2000/09
在庫なし

内容

食う-食われる,エネルギー収支,どうやって子孫を残すか……サルたちはさまざまな生物的・非生物的環境とどのように関わりながら暮らしているのだろうか.本書によって,霊長類社会の研究者はその社会の生物学的背景をより深く理解でき,他の生物の生態研究者は霊長類における生態学的研究の最前線に触れられる.

目次

序章 霊長類の野外研究で、いま何がもんだいになっているか

第1部 熱帯林と群集―同じ場所でどう共存し、暮らしをなりたたせているか
第1章 熱帯林と霊長類群集
第2章 ホホジロマンガベイの採食行動と果実食ギルドにおける地位
第3章 アカコロブス対チンパンジー
第4章 サルの薬膳料理
第5章 アフリカ類人猿のソシオエコロジー

第2部 環境をどう利用しながら生きているか
第6章 疎開林で食べ森に集まって眠るチンパンジー
第7章 ひなたぼっこするサル
第8章 食物の種差と性差
第9章 アクティビティでどうヒヒの社会が読めるか
第10章 里のサルたち

第3部 どうやって子孫を残すか
第11章 サルの人口学
第12章 胎児か乳飲み子か、ニホンザルにおける分散投資
第13章 餌づけされたニホンザル下位雌の採食戦略
第14章 ほんとうの父親は誰か

第4部 何が多様な社会を生み出したか
第15章 優劣のきびしい社会とゆるやかな社会
第16章 子殺し行動における自他のアカンボウの識別
第17章 ゴリラの父系コミュニティー
第18章 個体の論理、群れの論理

第5部 日本のサル学―温故知新
第19章 科学と非科学のはざまで
第20章 日本のサル学を振り返って、これからの道を探る

あとがきと謝辞
引用文献
本書に登場する霊長類の和名・学名対照分類表
索引
執筆者紹介

プロフィール

執筆者一覧(五十音順、身分は発行当時)
揚妻直樹(あげつま なおき) 北海道大学農学部附属演習林助手
Michael A. Huffman 京都大学霊長類研究所客員教授
五百部裕(いほべ ひろし) 椙山女学園大学人間関係学部助教授
井上(村山)美穂(いのうえ-むらやま みほ) 岐阜大学農学部助手
岩本俊孝(いわもと としたか) 宮崎大学教育文科学部教授
小清水弘一(こしみず こういち) 近畿大学生物理工学部生物工学科教授・京都大学名誉教授
丸橋珠樹(まるはし たまき) 武蔵大学人文学部教授
松村秀一(まつむら しゅういち) 京都大学霊長類研究所助手
三谷雅純(みたに まさずみ) 兵庫県立姫路工業大学自然・環境科学研究所助教授/兵庫県立人と自然の博物館主任研究員
森 明雄(もり あきお) 京都大学霊長類研究所助教授
室山泰之(むろやま やすゆき) 京都大学霊長類研究所助手
中川尚史(なかがわ なおふみ) 神戸市看護大学助教授
小川秀司(おがわ ひでし) 中京大学教養部助教授
大東 肇(おおひがし はじめ) 京都大学大学院農学研究科教授
大沢秀行(おおさわ ひでゆき) 京都大学霊長類研究所助教授
岡本暁子(おかもと きょうこ) 日本学術振興会特別研究員
佐倉 統(さくら おさむ) 東京大学大学院学際情報学環助教授
杉山幸丸(すぎやま ゆきまる) 京都大学名誉教授・東海学園大学人文学部長
田中伊知郎(たなか いちろう) 京都大学霊長類研究所研修員
山極寿一(やまぎわ じゅいち) 京都大学大学院理学研究科助教授
山越 言(やまこし げん) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助手
横田直人(よこた なおと) 大分短期大学園芸学科講師