西洋古典叢書L014
弁論家の教育1

クインティリアヌス 森谷宇一、他 訳

四六変上製・260頁・税込 3,024円
ISBN: 9784876981595
発行年月: 2005/05
在庫あり

内容

クインティリアヌスが遺した『弁論家の教育』一二巻は、弁論の技術的指南書にとどまらず、理想的「人間」を作り上げるための体系的な教育の書である。ギリシア、ローマの弁論術を整理、統合し、教育における古典的教養(フーマニタース)の重要性をあらためて説く。本邦初完訳。[5分冊]

目次

トリュポンへ送る挨拶

第一巻

第一章 初等教育の諸前提
第二章 家庭教育と学校教育
第三章 子供の才能の見分け方と子供の取り扱い方
第四章 文法(一)──文法の範囲と基礎
第五章 文法(二)──正しい言葉づかいの規則
第六章 文法(三)──正しい言葉づかいの原理
第七章 文法(四)──正書法
第八章 文法教師による読み方の指導
第九章 文法教師のもとでの弁論予備練習
第十章 文法以外の諸学科
第十一章 発声と身振りとの訓練
第十二章 諸学科の並行学習

第二巻
第一章 子供をいつ弁論術教師に委ねるべきか
第二章 弁論術教師の人格と務め
第三章 初学者にふさわしい教師について
第四章 弁論術教師のもとでの弁論予備練習
第五章 弁論術教師による読み方の指導
第六章 模擬弁論の指導法について
第七章 いかなる文章を暗記すべきか
第八章 子供の素質に合わせた教育ということについて
第九章 生徒の務め
第十章 模擬弁論の効用と題材
第十一章 弁論の体系的方法の必要性について
第十二章 教養のない語り手のほうが雄弁だとみなされる理由、およびそれへの反論
第十三章 弁論術における規則の効用と限界について
第十四章 レートリケー(弁論術)という名称、およびその区分について
第十五章 弁論術の定義
第十六章 弁論術の有用性について
第十七章 弁論術は技術であるのか
第十八章 三種類の技術のなかでの弁論術の位置づけ
第十九章 素質と教育
第二十章 弁論術はすぐれた活動であるのか
第二十一章 弁論術の素材

解  説

固有名詞索引

プロフィール

森谷宇一(もりたに ういち)
大阪大学名誉教授
1940年 京城生まれ
1971年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
東北大学助教授、大阪大学助教授、教授を経て2004年退職
【主な著訳書】
『岩波講座 文学』第4巻(共著、岩波書店)
『講座 美学』第1巻、第4巻(共著、東京大学出版会)
『芸術学フォーラム』第7巻(共編、勁草書房)

戸高和弘(とだか かずひろ)
大阪大学非常勤講師
1960年 福岡県生まれ
1991年 大阪大学大学院文学研究科博士課程退学を経て現在に至る。
【主な著訳書】
『芸術楽フォーラム』第7巻(共著、勁草書房)
『美の変貌—西洋美学史への展望—』(共著、世界思想社)
ディオニュシオス/デメトリオス『修辞学論集』(共訳、京都大学学術出版会)

渡辺浩司(わたなべ こうじ)
大阪大学助手
1962年 東京都生まれ
1998年 大阪大学大学院文学研究科修了
大阪歯科大学非常勤講師、大阪市立大学非常勤講師を経て現在に至る。
【主な著訳書】
『芸術学フォーラム』第7巻(共著、勁草書房)
ディオニュシオス/デメトリオス『修辞学論集』(共訳、京都大学学術出版会)

伊達立晶(だて たつあき)
同志社大学文学部専任講師
1966年 大阪府生まれ
2002年 大阪大学大学院文学研究科博士課程修了
2005年 現職