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混迷する21世紀に、人類文化の深淵を辿りなおす

生態人類学は挑む[全16巻]

編集代表:大塚柳太郎・寺嶋秀明

推 薦大澤真幸氏(社会学者) | 山極壽一氏(京都大学第26代総長、総合地球環境学研究所所長) | 斎藤幸平氏(経済思想家、大阪市立大学大学院経済学研究科准教授)
全16巻= SESSION 6巻MONOGRAPH 10巻 | 体裁:A5判 並製 | 配本間隔:隔月

シリーズ一覧

アンチ・ドムス

生態人類学は挑む MONOGRAPH 10
アンチ・ドムス  熱帯雨林のマルチスピーシーズ歴史生態学
安岡 宏和
ISBN:9784814005079

 

本体: 3,200円
在庫あり

微生物との共生

生態人類学は挑む MONOGRAPH 9
微生物との共生  パプアニューギニア高地人の適応システム
梅崎 昌裕
ISBN:9784814004607

 

本体: 3,000円
在庫あり

つくる・つかう

生態人類学は挑む SESSION 4
つくる・つかう
伊谷 樹一 編
ISBN:9784814004416

 

本体: 3,200円
在庫あり

たえる・きざす

生態人類学は挑む SESSION 6
たえる・きざす
伊藤 詞子 編
ISBN:9784814004409

 

本体: 3,200円
在庫あり

狩猟採集社会の子育て論

生態人類学は挑む MONOGRAPH 8
狩猟採集社会の子育て論  クン・サンの子どもの社会化と養育行動
高田 明
ISBN:9784814004287

 

本体: 3,000円
在庫あり

サバンナの林を豊かに生きる

生態人類学は挑む MONOGRAPH 7
サバンナの林を豊かに生きる  母系社会の人類学
杉山 祐子
ISBN:9784814004201

 

本体: 3,300円
在庫あり

関わる・認める

生態人類学は挑む SESSION 5
関わる・認める
河合 香吏 編
ISBN:9784814003853

 

本体: 3,500円
在庫あり

バナナの足、世界を駆ける

生態人類学は挑む MONOGRAPH 6
バナナの足、世界を駆ける  農と食の人類学
小松 かおり
ISBN:9784814003686

 

本体: 3,000円
在庫あり

病む・癒す

生態人類学は挑む SESSION 3
病む・癒す
稲岡 司 編
ISBN:9784814003785

 

本体: 3,400円
在庫あり

川筋の遊動民バテッ

生態人類学は挑む MONOGRAPH 5
川筋の遊動民バテッ  マレー半島の熱帯林を生きる狩猟採集民
河合 文
ISBN:9784814003747

 

本体: 3,200円
在庫あり

自給自足の生態学

生態人類学は挑む MONOGRAPH 4
自給自足の生態学  ボサビの人びとのオートポイエーシス
小谷 真吾
ISBN:9784814003587

 

本体: 3,200円
在庫あり

わける・ためる

生態人類学は挑む SESSION 2
わける・ためる
寺嶋 秀明 編
ISBN:9784814003440

 

本体: 3,000円
在庫あり

ニューギニアの森から

生態人類学は挑む MONOGRAPH 3
ニューギニアの森から  平等社会の生存戦略
須田 一弘 著
ISBN:9784814003457

 

本体: 3,000円
在庫あり

ウェルビーイングを植える島

生態人類学は挑む MONOGRAPH 2
ウェルビーイングを植える島  ソロモン諸島の「生態系ボーナス」
古澤 拓郎
ISBN:9784814003402

 

本体: 3,000円
在庫あり

交渉に生を賭ける

生態人類学は挑む MONOGRAPH 1
交渉に生を賭ける  東アフリカ牧畜民の生活世界
太田 至
ISBN:9784814003167

 

本体: 3,000円
在庫あり

動く・集まる

生態人類学は挑む SESSION1
動く・集まる
大塚 柳太郎 編
ISBN:9784814003112

 

本体: 3,200円
在庫あり

推 薦 | 大澤真幸 氏(社会学者)

 人新世の中のコロナ禍、そして破局を予感させる気候変動。これらの危機を克服できるかは、私たちがほんとうの意味で〈新しい日常〉を確立できるかにかかっている。以前の日常へと復帰するのではなく、真に新しい日常を創造すること。
 そのために必要なのは、〈人間〉という概念の総点検である。人間とは何か。人間にはどんなポテンシャルがあるのか。人間には何ができるのか。人間の変わらぬ本質とは何か。人間にはどのような可塑性があるのか。
 こうした問いにストレートに答えてくれる学問がある。生態人類学だ。自然環境の中を生きる動物としての人間とそれぞれの文化の中で特定の生活様式を営む存在としての人間、これら両面をともに視野に入れた学問だ。

推 薦 | 山極寿一 氏(京都大学名誉教授・総合地球環境学研究所所長)

 情報通信テクノロジーとグローバル化による世界の一元化は人間に幸福をもたらすのか。そんな問いが広がる中、確かな答えを与えてくれるのが生態人類学の視座である。50年以上前に日本で産声を上げたこの学問は、地球の多様な自然に息づく人間の生きざまと智慧を若き研究者たちの新鮮な体験によって綴ってきた。
 その蓄積は、人間が動き、集まり、対話することで作ってきた社会の本質を教えてくれる。私たちが抱える現代の混迷と未来の課題が今明らかになる。

推 薦 | 斎藤幸平 氏(経済思想家、大阪市立大学大学院経済学研究科准教授)

 グローバル資本主義は「人新世」を生み出し、いまや文明を破壊させるような危機的状況に直面するようになっている。さらなる経済成長と技術革新だけでは、現代の複合的危機を乗り越えることはできない。むしろ、自然と文化の相互作用に焦点をあて、人間と自然の共存・共発展の未来を描くためには、人間中心的な西欧文明で周辺化され、抑圧されてきたケア、再生産、贈与の実践から学ぶべきではないか。徹底したフィールドワークに依拠した本シリーズの研究が浮かび上がらせる多様な人間のあり方が、混迷する時代への羅針盤になるに違いない。

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